ー公園の遊具に使える補助金はある?|遊具新設やリニューアルなどー
2024-03-22
子どもたちやファミリー層の憩いの場となる公園は、休日ともなると多くの人でにぎわいます。
しかし場所によっては老朽化した遊具が使用禁止のまま放置されたり、撤去されたあとはただの広場となってしまっていたり…。
公園によってにぎわいの差は歴然としています。
現状を変えようと
「もっと子どもがたくさん遊べるよう、新しい遊具を設置したい」
「古くなった遊具をリニューアルしたい」
と考えても、まず引っかかるのが予算の問題。
新しくかつ安全性の高い遊具が人気なことはわかっていても、予算によっては断念せざるを得ません。
そこで考えてみたいのが補助金の存在です。
公共の場である公園の遊具・設備の新設やリニューアルに対して、国や自治体からさまざまな補助を受けることができます。
今回は公園の遊具に使用できる補助金や、その対象などについてご紹介します。
また補助金以外に、公園遊具へ使える制度があるのかもご案内しますので、参考にしてみてください。
公園の遊具に使用できる補助金は?
公園の遊具に使える補助金関係には、大型の都市公園向けと、自治会などが管理する中小規模公園向けの大きく分けて2種類があります。
大規模な公園向けは「都市公園事業」
遊具の設置やリニューアルに利用できる補助金として、まずは国土交通省が運営している「都市公園事業」があります。
対象は地方公共団体が行う都市公園の整備です。
必要な要件は、公園の面積が「2ha以上」であることに加え、総事業の経費が「全体事業費は1箇所あたり2.5億円以上の事業」とされています。
要件のとおり適用は大規模な公園に限定されますが、この補助金が適用されれば遊具設置にかかる費用の1/2、用地の取得についても1/3を補助してもらえます。
遊具ですと子どもたちに人気なブランコやジャングルジムなどはもちろん、設備も花壇やトイレ・水飲み場などに適用が可能です。
新たに公園を設置、または大掛かりなリニューアルをされる場合には、この事業への申請を検討してみると良いでしょう。
【国交省「都市公園事業」】
- 必要な要件:面積が2ha以上の公園である、全体事業費が1箇所あたり2.5億円以上である など
- 補助金額:用地取得の1/3、公園施設整備の1/2
- 適用範囲:都市公園の用地の取得・公園施設の整備(遊具やトイレの設置など)
中小規模の公園は自治体独自の補助金
中小規模の公園向けには、自治体独自の補助金を検討すると良いでしょう。
自治体によっては、都市公園の代替として自治会や町内会が設置・管理する公園向けに、オリジナルの助成金や補助金などを設けているケースがあります。
適用されれば、遊具新設やリニューアルにかかる負担軽減の一助となってくれるはずです。
たとえば大阪府大阪市には「児童遊園補助制度」があります。
この制度は未利用地や民有地に設置された子どもの遊び場、つまりは小さめの公園に対する施設整備の経費などを一部をカバーしてくれます。この制度では遊具の新設やリニューアルのほかに、休憩場所となる藤棚の設置やインフォメーションなどの看板へも補助が適用可能です。
ただし上記のような自治体オリジナルの補助金は、それぞれ適応要件や申請方法などが大きく異なるため、あらかじめ管轄の自治体へ詳細について確認されることをおすすめします。
【各自治体独自の補助金】
- 必要な要件:自治体により異なる
- 補助金額:適用範囲により数万円~数十万円
- 適用範囲:遊具や設備の新設・リニューアル・撤去など
補助金以外にも公園の遊具設置に使える支援はある?
補助金とは異なりますが、子どもの活動を応援する法人などから、支援金が支給されるケースもあります。
子どもたちが運動やスポーツに親しむための活動支援金
公益財団法人ライフスポーツ財団が運営している「子ども活動支援金」は、子どもたちが運動やスポーツに親しむ事を目的とした活動のすべてが支援対象です。
対象団体は地方公共団体や「広域地方公共団体の外郭団体でかつスポーツや運動を主要活動とする団体」とされています。
この補助金では公園はもちろん、保育園や療育施設、小学校などの施設も対象となるのがポイント。
また予算は複数の事業計画を組み合わせた金額でも申請できるので、比較的申請のハードルが低めなのも特徴です。
対象となる経費もジャングルジムやクライムウォールなど人気遊具の設置・修繕費のほか、子どもに対する運動遊び教室開催で発生する委託料や交通費にまで、幅広く適用されます。
ただし競技など技術力の向上を目的とした活動は対象外となるため、選手育成をメイン目的とした施設や設備では、対象から外れてしまうこともあるので注意してください。
またこの支援金への申請は年度によって募集期間が異なり、あらかじめ団体のホームページをチェックされることをおすすめします。
【ライフスポーツ財団「子ども活動支援金」】
- 必要な要件:次の①~④すべてを満たす必要あり
①本支援金の趣旨に適う内容である
②小学生以下の子どもが直接かかわり、身体を動かす機会が計画されるもの
③申請団体とかかわりのある公共施設や場所において計画されるもの
④100万円以上の予算で計画されるもの
- 補助金額:一律100万円
- 適用範囲:遊具の新設・リニューアル、子どもに対する運動遊び教室開催に伴う委託料など
インクルーシブな公園を目指す寄附金制度
同様に補助金ではないものの、大阪府堺市では「公園遊具更新事業指定寄附金」として個人や企業から寄付金を募集しています。
集まった寄付金は管轄内の公園でユニバーサルデザインやインクルーシブな公園を設置することに対して活用される予定で、遊具新設やリニューアルも対象です。
更新を希望する公園や遊具についても募集しているため、要望が多ければ受けられる可能性があります。
なお余談ですが、このインクルーシブな公園とは近年全国的に設置が広まっている、体に不自由がある子もない子も一緒に遊べるよう設計された公園です。
今後はこのインクルーシブを目指した公園の新設やリニューアルについても、各地で補助金が設立されるのではと期待されています。
公園遊具の設置やリニューアルには補助金などをうまく活用しよう
公園遊具や設備に使用できる補助金関係は、運営団体や活動目的によって大きく異なりますが、すべて「より良い地域・子どもたちの活動」を目的としています。
公園の新設やリニューアルをお考えの場合は、子どもたちがさらに安全かつ快適に遊べるよう、これらの補助金などを活用しましょう。
また直接遊具の新設やリニューアルに適用されるものでなくても、子どもの未来育成として関連事業にカウントされる可能性もあります。
まずは管轄の自治体に、関連する補助金などがあるか問い合わせてみると良いでしょう。
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