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ー遊具の安全基準とは?子どもを守るルールと対策を解説ー

2025-08-15

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遊具の安全基準はなぜ重要?基礎から理解しよう

公園や保育園、学校などに設置されている遊具は、子どもが自由に遊ぶための大切な環境の一部です。しかし、楽しく遊ぶためには「安全」であることが何よりも優先されなければなりません。近年は遊具の設計や設置、点検に関する安全基準が整備され、事故を未然に防ぐための取り組みが進められています。

今回は、遊具に関する安全基準の内容や背景、保護者や施設管理者が知っておくべきポイントをわかりやすく解説していきます。

遊具の事故が問題視される理由

子どもの遊具による事故は、思わぬケガや命に関わる重大なケースに発展することがあります。特に転落や挟み込み、衝突といった物理的な危険性は、小さな子どもほどリスクが高く、注意が必要です。

事故防止のために求められる「安全基準」

安全基準とは、事故を未然に防ぐために設けられた設計上や使用上のルールや仕様のことです。遊具の製造・設置・点検・使用に関するガイドラインが定められており、これに基づいて整備された遊具は安全性が高いとされています。

日本国内の遊具安全基準とガイドライン

日本では、遊具の安全に関する基準や方針がいくつかの文書として明文化されています。ここでは、代表的な基準や関係する機関について説明します。

「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」

国土交通省が定めたこの指針は、主に公共の都市公園に設置される遊具に関して、安全な設計・管理・運営を促すためのガイドラインです。構造上の強度、挟まれ・引っかかり防止、転倒・落下の危険性の低減など、細かく規定されています。

日本公園施設業協会(JPFA)による自主基準

民間団体である日本公園施設業協会では、遊具に関する独自の安全基準を策定しています。設計、材料、組立、維持管理に関する規格があり、「JPFA認定品」として販売されている遊具は、安全性の確認が取れた商品であることを示しています。

JIS(日本産業規格)との関係性

遊具に関しても一部JIS規格が適用されることがあり、特に素材の強度や耐候性、塗料の安全性などはJIS基準に準拠している製品が一般的です。特に幼児向け遊具には、厳格な素材選定が求められます。

遊具設計における具体的な安全基準

実際に遊具を設計・設置する際には、さまざまな基準に基づいて安全性が担保されています。ここでは、その主なポイントをご紹介します。

落下・転倒対策

高所からの落下は、重大なケガにつながるリスクがあるため、遊具の高さ制限や、落下地点の下に衝撃を吸収する素材(ゴムチップ、砂、人工芝など)を敷くことが義務づけられています。

挟み込み・引っかかり防止

子どもの指や衣類が挟まれたり、引っかかったりしないよう、隙間の幅や部品の形状にも細かな基準が設けられています。例えば、指が挟まらないよう5mm未満または12mm以上のすき間に設計するなどの配慮があります。

素材と仕上げの安全性

木製や金属製の遊具では、ささくれや錆び、腐食を防ぐための塗装や仕上げ処理が求められます。また、塗料や接着剤の安全性にも配慮し、毒性のない材料が使われているか確認する必要があります。

年齢別の設計配慮

幼児向けと小学生向けでは体格や運動能力が異なるため、遊具もそれぞれの発達段階に合わせて設計されます。対象年齢の表示は必須となっており、その基準に基づいて遊具を選ぶことが推奨されています。

ここまでで、遊具の構造や設計に関する安全基準の内容を見てきました。次に、設置後のメンテナンスや管理における基準を見てみましょう。

遊具の点検・管理に関するルールと実務

設計がいくら安全でも、定期的な点検や適切な管理がなければ、事故のリスクは高まってしまいます。遊具を安全に使い続けるためには、維持管理体制も非常に重要です。

定期点検の実施

遊具には日常点検、定期点検、特別点検の3段階があります。

* 日常点検:遊具が破損していないか、異常がないかを毎日または定期的に目視で確認
* 定期点検:ボルトのゆるみや塗装の剥がれ、劣化などを専門的に確認(年1〜2回が目安)
* 特別点検:地震や台風などの災害後、または事故発生後に実施する緊急点検

管理記録と報告体制の整備

点検の記録を残すことは、トラブル発生時の原因究明や責任所在の明確化に役立ちます。特に自治体や教育施設では、管理台帳の作成と定期的な報告体制の整備が求められています。

使用者への注意喚起

遊具に年齢制限や禁止事項、遊び方の注意点を明記した看板を設置することも、安全性を高めるうえで有効です。また、保護者や引率者が近くで見守る体制をとることも重要です。

保護者や管理者ができる安全対策とは

遊具の安全基準は整備されていますが、実際に子どもが安全に遊ぶためには、日常のちょっとした配慮や意識が不可欠です。

保護者の見守りと声かけ

子どもが遊具で遊んでいる間は、保護者が近くで見守ることが基本です。高いところに登りすぎていないか、危険な動きをしていないか、常に気を配りましょう。また、遊具の正しい使い方をその都度教えてあげることも大切です。

施設選びのポイント

遊具の状態が良く、管理が行き届いた施設を選ぶことも事故防止に繋がります。定期点検が実施されているか、遊具周辺に危険な場所がないかを確認するようにしましょう。

まとめ:遊具の安全基準を理解し、安心して遊ぶために

遊具は子どもたちにとってかけがえのない遊びと学びの場です。その一方で、安全性が確保されていなければ大きなリスクを伴います。設計段階から設置・点検・使用まで、各段階で定められた安全基準を守ることで、安心して遊べる環境が整います。

保護者や施設管理者が遊具の安全基準を正しく理解し、適切な管理と見守りを行うことで、子どもたちがのびのびと成長できる空間を守っていきましょう。

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