公園をはじめとする公共施設の周辺には、誰もが遊んでもいい遊具を設置しているところが多数見受けられます。
ここでは、安心安全に遊具で遊べる環境を維持するために欠かせないメンテナンスのあり方について、役立つ情報をお伝えします。

建物が経年劣化によって綻びが生じてしまうのと同じように、遊具にも劣化が起こるということを認識し、適切なメンテナンスを行ってください。

 

遊具のメンテナンスの基本とは？

遊具を適切にメンテナンスするには、遊具の保守点検を定期的に行うようにしましょう。
保守点検によって、正常に遊具が動く状態が保たれているかを確認し、ネジが緩んでいる部分や塗装が剥げている部分などがあれば、適切に修繕作業を行うことが必要です。
公園や学校の校庭にある子供向けの遊具はもちろんのこと、健康増進を目的としてシニア世代等が利用する健康遊具に関しても、定期的にメンテナンスや点検を行うことが求められます。

地域の公園や学校に設置されている遊具や健康遊具は、意外と数が多いものです。
地域にある遊具をきちんと把握して、適したメンテナンスを実施することで、地域に住む人々の安全な環境づくりに役立てましょう。
遊具の点検を行う専門業者には、必要な資格を取得し、豊富な実務経験を持っている技術者が在籍していることが多く、安心して点検を依頼できます。

遊具を点検した結果行う修繕作業として挙げられるのが、金属部分のサビを防ぐための防水工事です。
ブランコやシーソー、ジャングルジムといった一般的な公園で馴染みが深い遊具は、接続部分等に金属が用いられています。
そのままの状態で何年も放置していると、サビが生じて、劣化が進みやすくなってしまいます。
また、木材を使っている遊具も多いものです。
ブランコやシーソーの土台などに使われている木材は、経年劣化によって腐食が進みやすいのが特徴です。
また、屋外に設置されている遊具は、風雨の影響を受けやすく、どうしても劣化が進みやすい環境下に置かれているという点にも気を配るようにしましょう。
遊具の木材の修繕方法としては、木材の上からニスや塗料を塗って防水性を高め、丈夫にするという方法があります。
そういった対処法では不十分と判断された場合、建材をまるごと交換するという方法を選択して、遊具の安全性を高めるようにしてください。

 

遊具の耐久性を高めるためのメンテナンスとは？

遊具の定期点検を通して、遊具の耐久性に問題があると分かったら、適切なメンテナンス方法を実施することが求められます。
例えば、天然木で作った複合遊具が劣化して、耐久性が問題になってきた場合には、木材の交換を実施して、耐久性を高めることが必要です。
交換する木材は、従来使っていたものと同じ天然木を選ぶよりも、再生木材を選択すると、耐久性の高さが期待できる上、SDGsに対する意識の高さをアピールすることもできます。
丈夫で環境にもやさしい再生木材は、見た目がナチュラルで風景に馴染みやすいというメリットもあります。
適切に工事を行い、木材を交換すれば、従来以上に親しみやすい雰囲気を持つ、子どもたちから人気の楽しい遊具に仕上げることが可能です。
木材を交換後にも、時間が経てばメンテナンスはまた必要となります。
しかしながら、耐久性の高い木材を選ぶことで、修繕のスパンを長くすることができれば、全体的な修繕のコストを削減できるでしょう。

 

遊具の安全性を高めるためのメンテナンスとは？

遊具のメンテナンスを実施するケースとしては、耐久性の問題が指摘された場合以外に、安全性が指摘されて修繕を行うケースがあります。
高い場所まで上れる滑り台などの遊具の場合、手すりや安全柵がないと、万が一の時に大きな事故につながってしまう可能性も否めません。
滑り台の滑り始めの箇所に安全柵を設けておくと、勢いよく滑り台から滑ってしまった場合でも、重大な事故が発生する心配がなく、安心して遊びやすい環境が整います。

 

遊具の点検やメンテナンスを担当するのはどのような会社なの？

では、遊具の点検やメンテナンス関係を担当している会社は、どのような事業展開をしている会社が多いのでしょうか。
遊具に関わる業務としては、保守点検だけでなく、新規の設置を請け負っている会社もあります。
遊具の撤去に関しても、メンテナンス会社が担当しています。
公園や施設など現場での遊具の点検が終わって状態が確認できれば、修繕のために必要なパーツを入手したり、修繕方法を問い合わせたりする作業が必要です。
遊具のメンテナンス会社では、自社で製造販売している遊具だけでなく、他社製品の遊具に関しても、最善の方法で修繕を行うべく、日々奔走しています。
製造したメーカーや製造年によって適した塗装方法なども異なるため、豊富な知識やスキルを生かして、対処法をきちんと考える力が必要となる仕事です。

新型ウィルスの感染拡大以降、不特定多数が触って遊ぶ遊具の安全性や衛生管理にも、従来とは異なる姿勢で行うことが求められるようになりました。
遊具の保守業務に加えて、遊具や砂場の除菌事業を実施している業者もあり、安全性を求める声が高まるなかで、そのニーズが高まっています。

遊具関連に限らず、様々な設備点検やメンテナンスに力を入れている会社もみられます。
例えば、遊具の点検で得たノウハウを生かして、室内施設での点検や診断業務を行っている会社があります。
公共施設や病院、商業施設といった大型の室内施設にある設備は極めて多く、定期的に徹底した点検をしておくことが、利用者の安全を守ることに結び付くでしょう。
また、遊具関連の知識を生かして、公園に設置するパーゴラやベンチ、ウッドデッキの製造販売やメンテナンスを行っている会社もあります。

 

まとめ

遊具の点検やメンテナンスは、安心安全に遊具で遊べる環境を維持する上で不可欠なものです。
遊具の保守点検を専門的に行っている業者では、遊具の状態を確認したうえで、劣化が認められる部分について、どのような方法で修繕をすれば良いかを考えて、最善の方法で修繕を行います。
劣化してしまった建具を交換して、新しい建具に替えるといった工事が必要となるケースもあります。

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