公園の遊具の補修はどのようにしているの?
2023-09-22
子どもがいる家庭では、公園を利用する機会が多いのではないでしょうか。
普段から公園を使っていても、公園の遊具がいつ、どのように、誰が点検をして、遊具の補修を決めているのかを知っている人は少ないのではないものです。
また、実際に遊具の補修はどのように行われているのかを知っている人も少ないでしょう。
しかし、公園の遊具には、安全に使用するために、定期的な点検やメンテナンスが必須と言われています。
また安全に関する規準も設けられています。
今回は、公園の遊具のメンテナンスや補修について、詳しく紹介したいと思います。
定期的なメンテナンス
公園を安全に利用できるように管理するためには、定期的な点検は欠かせません。
点検するだけではなく、定期的なメンテナンスを施すことで、適切な状態が維持できるのです。
見た目には異常がなく、目立った劣化がわからない場合でも、定期的に点検し、メンテナンスを行うことで、遊具を使える期間が長くなる場合もあります。
メンテナンスを続けることで、大掛かりな修繕や、遊具自体を替えずに済む場合もあり、結果的にコストを抑えることに繋がる場合もあります。
遊具の劣化は、どのような環境で使われているか、どの程度の頻度で使われているかによって状態が違います。
このため、遊具が置かれている環境や、使用される頻度を考えて、メンテナンスの計画を立てる必要があります。
遊具の使用期間として想定される時間
公園の遊具にはさまざまなものがあります。
このため、一概に使用期間を設定することが難しい場合があります。
しかし、遊具には設置されるときに、使用期間が想定されています。
どのような遊具であっても
* 鉄製であれば15年
* 木製であれば10
と、「遊具の安全に関する規準JPFA-SP-S:2014」でそれぞれ想定されています。
遊具に使われている部材は、どのくらいの期間使用されるかが想定されます。
使用期間中には、メンテナンスや修繕を必要とすることが前提とされる部材が含む場合もあります。
点検は必須
遊具を安全に使い続けるためには、定期的な点検が必須です。
特に公園の遊具は子どもが使用することが前提とされていますから、より安全には注意を払う必要があるでしょう。
公園の遊具には「遊具の安全に関する規準」という規準が設けられています。これに従って、点検やメンテナンスが行われています。
点検を行うときには、遊具の劣化などを調べるだけではありません。
この規準に不適合な状態になっていないかなどをよく調べ、異常をより早く発見できるように心がけられています。
このことには、遊具の使用によって発生してしまう事故や、遊具の破損などを未然に防ぐ目的があります。
基準
日本公園施設業協会では、公園を安全にかつ安心して利用できるように、協会としての規準を設けています。
「遊具の安全に関する規準」と呼ばれるもので、これは国土交通省が定めた「都市公園における遊具の安全確保に関する指針」に書かれた内容に基づく形で作成されました。
2002年に基準を制定し、そのあとは、国の指針が改められるたびに改訂をおこなっています。
現在適用されているものは20214年6月に制定されたものです。
改訂を繰り返していますが、一貫していることは、公園の遊具をより安全に使用できるように注意することと、安心して使用できる公園であるように定めているという点です。
書かれていることは?
日本公園施設業協会に属している会員企業では、この規準に従って、遊具の品質と安全を提供するために活動していると言われています。
では、「遊具の安全に関する規準」には、どのようなことが書かれているのでしょうか。
ここで少し詳しく紹介したいと思います。
安全領域
まず安全領域が定められています。
安全領域とは、遊具が使われると想定されている安全な状況で、遊具を使っている子どもが落下するなどが想定される範囲のことです。
想定される範囲には、事故につながってしまうような物がないように気をつける必要があります。
植物の植え込みや照明器具などが、この範囲に置かれていないかなどが規準です。
また、石やガラスなど、ケガにつながるようなものがないか、設置面が固すぎたり柔らかすぎるなどがないかも、規準とされています。
大人では気をつけられることや、想定できないことでも、子どもが遊んでいるときの少しの行動が想定できない事故になってしまうこともあります。
すべての行動を想定して、遊具を設置することは難しいでしょう。
しかし、考えられる危険を可能な限り取り除くことで、より安全に遊具を使用することができます。
また、より安心して子どもを遊ばせることができる公園であることが規準に設けられています。
開口寸法
開口寸法では、遊具の開口部の大きさが定められています。
遊具の開口部に子どもの胴体が入らない構造にしたり、胴体が入る場合には、頭も通り抜けられる構造にする必要があるなどの規準を設けています。
子どもの体は大人の体と違って、胴体より頭が大きいです。
大人であれば、胴体が入れば頭が抜けないということは考えにくいでしょう。
しかし、子どもでは胴体より頭のほうが大きいため、開口部に胴体が入って、胴体は抜けても、頭が抜けなくなってしまうということが起きることがあります。
また子どもの体は柔らかく、大人が思ってもみないところに体が挟まってしまったり、頭だけが抜けなくなってしまうということも想定しなければなりません。
このため、開講寸法では、子どもの胴体だけでなく、頭部も通り抜けられる構造にする必要が基準に設けられています。
まとめ
ここまで公園の遊具の点検やメンテナンスの必要性や、それがどのように行われているか、基準はどのようなものであるかについて紹介しました。
公園の遊具の使用は、基本的に子どもであることが想定されています。
大人であれば注意できることも、子どもは気づかないかもしれません。
このことが、事故や遊具の破損に繋がることもあります。
このため、公園の遊具は定期的な点検とメンテナンスが必須であると考えられています。
点検やメンテナンスには規準が設けられており、劣化や破損などが確認され、必要であれば直ちに修繕を行う必要があります。
子どもが安全に、そして見守る大人が安心して利用できる公園の遊具であることが心がけられています。
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