ー公園や施設にある遊具の点検に資格は必要?どんな資格があるの?ー
2024-01-09
公園や施設といった子どもの遊び場を、常に安全に保つためには、遊具の点検が欠かせません。
遊具の点検に、専門の資格は必要なのでしょうか?
子どもたちの安全を守るには、しっかりとした遊具の点検を行い、公園施設内に潜む危険を取り除かなければなりません。
そこで今回は、遊具の点検には資格が必要なのか、また、どのような資格があるのかをご紹介します。
遊具の点検に資格は必要?
公園や施設の遊具の点検には、資格が必要です。
公園施設や遊具の点検には、国から認められた国家資格が二つあります。
また、日本公園施設業協会(JPFA)の会員企業の技術者のみが認定の対象となる資格も二つ存在します。
公園や施設にある遊具の点検をお願いしたい場合は、この四つのいずれかの資格を持っている技術者に依頼すると良いでしょう。
遊具の点検に必要な資格
遊具の点検に必要な資格の種類と内容をご紹介します。
どちらも国から認められた国家資格として、公園施設の遊具の点検業務を行える資格です。
公園施設点検管理士
公園施設点検管理士は、公園施設や遊具の点検業務を専門に行う技術者です。
国や協会(JPFA)が定めた規準やマニュアルなどに基づいて、遊具に異常や問題点がないかを見たり触ったりして確かめます。また、点検業務の管理・統括もできる資格です。
公園施設点検管理士の資格を取得するには、「公園施設点検管理士認定試験」に合格しなければなりません。
試験を受けるには、公園施設の点検業務に関して必要な実務経験と管理経験の年数が必要です。そのうえで、協会(JPFA)が行う「公園施設点検管理士認定講習」を受講し、はじめて「公園施設点検管理士認定試験」を受けることができます。
公園施設点検技士
公園施設点検技士は、遊具や公園施設の安全を守るために、「公園施設点検管理士」の管理のもと、国や協会(JPFA)が定めた規準やマニュアルなどに基づいて適正に業務を行う技術者です。
公園施設点検技士の資格を取得するには、「公園施設点検技士認定試験」に合格する必要があります。
また、公園施設点検技士認定試験を受けるには、5年以上の点検業務に関わった経験が必要で、協会(JPFA)が行う「公園施設点検技士認定講習」を受講しなければなりません。
公園施設の遊具の点検から修繕、更新までできる資格
先ほどの遊具点検のみを行う資格とは違い、公園遊具の計画・設計・製造・施工から点検・修繕・更新までを行える資格があります。
それが「公園施設製品安全管理士」という資格と、「公園施設製品整備技士」という資格です。
この二つの資格は、協会(JPFA)の会員企業に所属し、国家資格である「公園施設点検管理士」「公園施設点検技士」の試験にそれぞれ合格しなければ取得できません。
公園施設製品安全管理士
公園施設製品安全管理士の資格を取得するには、「公園施設点検管理士」の試験に合格したうえで、協会(JPFA)が行う「公園施設製品安全管理士認定講習」を受講し、試験に合格する必要があります。
公園施設製品安全管理士は、点検業務だけではなく遊具や公園施設の計画・設計・製造・施工から点検・修繕・更新までの全ての業務に関わることができます。
関係法令や規準などに基づき、適正に業務を行い、管理・統括できる技術者です。
公園施設製品整備技士
公園施設製品整備技士の資格を取得するには、「公園施設点検技士」の試験に合格したうえで、協会(JPFA)が行う「公園施設製品整備技士認定講習」を受講し、試験に合格する必要があります。
公園施設製品整備技士は、遊具や公園施設の点検だけでなく、計画・設計から、製造・施工、点検・修繕・更新までの業務に関わることができます。
「公園施設製品安全管理士」の管理のもと、関係法令や規準などに基づき、適正に業務を行う技術者です。
遊具点検ができる四つの資格の違い
「公園施設点検管理士」「公園施設点検技士」は、公園施設や遊具の点検を専門に行うための資格です。両方とも国家資格として、国により認められています。
一方「公園施設製品安全管理士」と「公園施設製品整備技士」の資格は、点検だけではなく、計画・設計・製造・施工から、点検・修繕・更新までの全ての業務を行えます。
公園施設の遊具点検の主な業務内容
公園施設の遊具点検といっても、具体的に何をするのかよくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの章では、公園施設の遊具点検におけるおもな業務内容についてご紹介します。
公園施設や遊具の点検業務は、専門の資格を持つ点検技術者が、一定期間ごとに行う業務です。
安全で楽しい遊び場を守るために、遊具を見て判断するだけでなく、触ったり動かしたり音を聞いたりして異常がないかを確かめます。
また、専用の点検器具などを用いて遊具の変形や経年による劣化、事故や怪我に繋がる危険を早期に発見することが、点検業務の役割です。
遊具の点検の種類
遊具の点検には、種類があります。
安全な遊び場を守るために、遊具に異常や問題点がないかを確かめる点は、どの点検業務も同じです。
・日常点検:日常的な業務として、公園施設の遊具に異常や問題点がないかを調べます。
・定期点検:一定期間ごとに行う点検業務です。最低でも1年に一回以上は行うように、国により定められています。
・精密点検:日常点検や定期点検で発見した、遊具の異常や問題点を深く調べるための点検です。専門の資格を持つ技術者が測定器具などを使用して、精密な点検を行います。
まとめ
公園や施設の遊具を点検するには、以下の四つの資格が必要です。
- 公園施設点検管理士
- 公園施設点検技士
- 公園施設製品安全管理士
- 公園施設製品整備技士
国から認められた「公園施設点検管理士」と「公園施設点検技士」の二つの資格は、公園施設の遊具の点検のみを専門に行う資格です。
協会(JPFA)会員企業に所属している技術者が取得可能である「公園施設製品安全管理士」と「公園施設製品整備技士」の資格は、点検業務以外の施工や修繕などの全ての業務に関わることができます。
子どもの安全を守るために、公園や施設にある遊具の点検は、この四つのいずれかの資格を持っている専門業者にお願いすると安心でしょう。
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