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ー公園の遊具がなくなる!?撤去の原因と事故や危険性について解説ー

2024-02-16

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近年、公園に行っても昔からお馴染みの遊具が次々と撤去されています。すべり台・ブランコ・ジャングルジムなどは、誰もが一度は遊んだことのある代表的な公園の遊具ではないでしょうか。

しかし、このような遊具が次々と撤去を余儀なくされ、公園からなくなっていることが全国各地で問題になっています。

そこで今回は、遊具が撤去される原因と、事故の発生状況や遊具の危険性についても詳しく解説していきます。

 

遊具の撤去・原因

遊具の撤去の原因は、老朽化や危険事故が多発していることです。

すべり台・ブランコ・ジャングルジムなどの昔からお馴染みの遊具は、1970年頃に設置されたものが多いです。長い間子ども達が遊び、雨風などにさらされ、経年劣化をしています。

さらに、公園には遊園地のように常に監視しているスタッフが居るわけではないため、遊具に異常があっても気付かずに事故に至るケースが多発しました。

令和元年度の国土交通省の調査では、全国都市公園にある全遊具の49.7%が設置から20年以上過ぎていることがわかっています。

このような現状により国土交通省は2014年度から、公園遊具の長寿命化に取り組む自治体に交付金を出し、老朽化対策の後押しをしました。

そして、2018年4月から国土交通省が各行政に、公園にある遊具の精密点検を年に1回以上することを義務化したのです。点検が義務化されたことにより、日本全国の公園で遊具の点検が一斉に行われました。その結果、遊具点検で基準に準じていないものを使用禁止にし、撤去する流れになっています。

遊具の撤去・事故発生状況

遊具の撤去に至る事故発生状況とは、2003年に国民生活センターが調査した結果によると、主に衝突・転落・挟まれる怪我が多いことがわかります。

事故の発生が特に多かった遊具の事故発生状況をそれぞれみていきましょう。

すべり台

・すべり台や階段から転落
・頭を下にしてすべり降り地面と衝突
・すべり台を逆方向から駆け上がりバランスを崩して転落

ブランコ

・ブランコからの転落・落下
・動いているブランコから飛び降りて転倒
・ほかの子どもが遊んでいるブランコと衝突

ジャングルジム

・ジャングルジムの上から飛び降り転倒し、足を骨折
・ジャングルジムにぶら下がっていて落下し、足を骨折

鉄棒・登り鉄棒

・棒や登り棒にぶら下がっていて手が離れ落下
厚生労働省「児童福祉施設等に設置された遊具で発生した事故調べ」

以上のような事故発生状況が確認できたことにより、遊具の撤去が余儀なくされました。

遊具の撤去・危険性

遊具の撤去に至る危険性とは、必要ではない危険性のことです。遊具には、子ども達の遊びの価値の一つともいえる必要な危険性も含まれています。しかし、必要ではない危険性につながる遊具は速やかに使用禁止し、撤去することが重要です。

それでは、この2つの危険性の違いを解説していきます。

必要な危険性

必要な危険性と考えられる遊具の遊びとは、子ども達の危険と察知する判断能力や事故の回避能力を育てることにつながります。必要な危険性には次のようなリスクが考えられます。

・物理的なリスク:子どもが飛び降りることが可能な遊具の高さ
・人対的なリスク:小さな危険につながる遊び方

冒険や挑戦によって起こり得る子ども達へのリスクは、大きな事故につながる前に周りの大人が注意をすることも重要です。また、小さな危険につながるリスクはある程度受け入れることも大切となり、場合によって適切な管理が必要です。

必要ではない危険性

必要ではない危険性と考えられる遊具の遊びとは、子ども達で判断することが不可能で、リスクとは関係のないことです。

必要ではない危険性は次のような危険が考えられます。

・物理的な危険(ハザード):遊具の適切ではない配置・管理が十分ではない遊具の不備
・人対的な危険(ハザード):適切ではない行動・適切ではない服装や靴・大きな危険につながる遊び方

大きな危険や事故につながる行動は、大人の責任や義務として未然に防ぐとともに、なくしていくことが重要です。危険と判断した場合、直ちに使用禁止、または修繕・撤去などの対応を迅速に行いましょう。

遊具の安全対策

遊具の安全対策には、施設の管理者によって行われる日常点検と、専門業者によって行われる定期点検が重要です。点検により異常が発見された場合は、専門知識のある業者に依頼して、補修や修繕工事を行いましょう。

遊具の遊び方について子ども達は、さまざまな方法を思いつくこともあり、本来とはまったく違う遊び方をする場合もあります。子どもたちの遊び方を予測して事故を未然に防ぐために、看板やシールなどを設置し遊具の正しい遊び方や危険な行動を教えることも大切となります。

ほかにも地面に衝撃を吸収するマットを敷いて、転落や落下に備えることもおすすめです。

遊具の安全に関する基準は以下のとおりです。(一般社団法人日本公園施設業協会が遊具の製造や点検のため、具体的な数値を定めた安全基準)

・遊具の高さが60センチ以下の場合は周囲に150センチ以上、高さが60センチを超える場合は周囲に180センチ以上のスペースを設けるよう定めている。

・このほか遊具の危険度を0から3の4段階に分類し、点検する際の指標としている。

まとめ

公園の遊具は、子ども達が楽しく遊ぶために必要不可欠です。遊具で遊ぶことによって、身体能力や危険判断力も鍛えられるため、子どもの成長にとって大切な経験だといえます。

しかし近年は、遊具の経年劣化やさまざまな事故の影響で、公園から遊具が撤去されています。公園を安全で楽しい遊び場として利用してもらうには、遊具を定期的に点検し、適切なメンテナンスをすることが重要です。

また「遊具の安全に関する基準」に達してないものは速やかに使用禁止し、撤去を業者に依頼しましょう。撤去したあとは、子ども達や地域の人達にとっても過ごしやすい新たな公園づくりを目指していくことが大切です。

株式会社ユーワークスでは、遊具専門業者として多くの遊具に携わってきた経験から高い技術力を持っています。公園や幼稚園などの遊び場の安全を守るため、遊具の新設・点検・修理・撤去など幅広く承っています。

診断と見積もりは無料で承りますので、遊具のことなら何でもお気軽にご相談ください。

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