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ー遊具の事故を防ぐために|原因・事例・確認するべきポイントを解説ー

2024-02-23

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公園の遊具で遊んでいる子どもたちが、予期せぬ事故に遭うケースがあります。

公園で遊ぶことは、子どもたちの成長にとって大切な経験です。安心して遊ばせるためには、大人たちが事故の原因や事例を知り、遊具の注意するべきところを押さえておくことが大切です。

そこで今回は、遊具の過去に遭った事故の事例・原因・事前に確認するべきポイントなど詳しく解説していきます。

遊具の事故・特に多い遊具

公園で事故やケガが多い遊具は特に滑り台が多く、続いてブランコ・鉄棒・ジャングルジムなど、どこにでもあるお馴染みのものです。

詳しくは、平成21年9月から平成27年12月登録分の消費者庁の遊具による子どもの事故に記載されています。滑り台440件・ブランコ293件・鉄棒141件・ジャングルジム120件・そのほかは247件です。

そのほかの遊具には、ロープ・ネット状遊具・シーソーなどが含まれています。

遊具の事故・原因

遊具の事故の原因では、滑り台・ジャングルジム・鉄棒などからの転落が過半数を占めています。そのほか、ぶつかる・当たる・転倒です。

事故に遭った子どもの年齢は、1〜12歳までと幅広く、なかでも6歳以下の事故が全体の約7割を占めています。

走ったり跳んだり活発に動きまわる年齢である子どもは、特に注意が必要なことがわかります。

遊具の事故・事例

それでは消費者庁と国民生活センターに報告されている、遊具の事故事例をみていきましょう。

滑り台

鬼ごっこをしているとき、滑り台を滑っている途中で前からきた友人と接触して落下し、腕を骨折した。(7歳)

ブランコ

ブランコをこいでいるときに手を離してしまい、後ろ向きに一回転して後頭部を地面にぶつけた。救急搬送され、頭蓋骨骨折のため5日間入院となった。(5歳)

鉄棒

公園で鬼ごっこをして遊んでいるときに、高さ1メートルの鉄棒を飛び越えようとして転落し、左腕を骨折した。(7歳)

ジャングルジム

公園のジャングルジムで遊んでいた。泣き声で気が付くと、子どもが地面に仰向けになっていた。約50センチの高さから足を滑らせて落下し、パイプで腹部を打ったようだ。腎臓を損傷して約1週間の入院が必要となった。(5歳)

そのほか

遊具のなかには高さがある構造になっているものもあり、転落すると大きなケガにつながる恐れがあります。

また、子ども同士で押し合って転落する事故や、水筒のひもやベルトが遊具に引っかかって首が締まったり体の一部が挟まったりした事例もありました。さらに、過去には窒息により死亡する事故も発生しています。

遊具の事故・状況

遊具の事故は、よく起こる状況があります。どのような場所・どのような状況で起こりやすいのかを知ることで事故を防げ、万が一事故に遭っても重症に至らない可能性が高くなります。

ここでは、事故の状況を詳しくみていきましょう。

転落

転落とは、高い場所から落ちて頭部や体を打つ事故の状況です。

遊具の高い場所といえば、ジャングルジムの頂上や滑り台の1番上などです。このような高い場所からの転落事故が非常に多くあります。

また、子どもは大人が想像しないような行動を起こす場合もあります。柵を飛び越えようとしたり、高く不安定な場所に座ろうとしたりすることもあり、高い遊具で遊んでいるときは特に目を離さないことが大切です。

挟まれる

挟まれるは、遊具の柵や隙間に体の一部が挟まる事故の状況です。

たとえば、うんていの一部に頭や首が挟まることや、ロープがクロスしたアスレチック遊具に首が挟まる事例があります。頭部や首が挟まる状況は、死につながることもあり大変危険です。

また、命にかかわることはありませんが、指を挟む場合も多くみられます。狭い隙間に指が挟まって切断されてしまう事故もあるため、注意が必要です。

首が締まる

首が締まる状況は、衣服やかばんのひもなどが絡まったり引っかかったりすることによって起こります。

過去には、滑り台の手すりの突っ張り部分に服が引っかかり、首が締めつけられて死亡に至った事例がありました。

公園では、ひもがついた服やパーカーは着用せずに、肩掛けかばん・リュック・ランドセル・水筒などは離れた場所に置いて遊ぶことが重要です。

衝突

衝突は、子ども同士がぶつかる・遊具にぶつかる事故の状況です。

たとえば、ブランコを大きくこいでぶつかる・滑り台で上から滑る子どもと下から登る子どもが衝突するなどは、よく見られるケースです。勢いよく衝突すると、大きなケガにつながります。

遊具の事故・確認ポイント

遊具の事故を未然に防ぐには、大人が確認するべきポイントが3つあります。遊ぶ場所が安全かどうか、子どもを見守る側も注意が必要です。

遊具の下や周辺

1つ目のポイントは、遊具の下や周辺が固くないか確認することです。

地面がコンクリートやアスファルトであれば、万が一落下したときに大変危険となります。遊具の下や周辺がやわらかいところを選びましょう。

遊具の安全性

2つ目のポイントは、遊具の安全性を確認することです。

遊具は1度設置されると何十年も使われます。定期的に点検されているところは安心ですが、そうではないところもあります。遊具が壊れていないかはもちろん、古い遊具やサビついた遊具ではないかみておきましょう。

壊れた遊具や危険な遊具を見つけたら、行政の窓口に連絡することも大切です。

また、雨が降ったあとは濡れていて滑りやすくなっています。子どもが遊ぶ前に、遊具が濡れていないかきちんと確認しておきましょう。

適切な服装

3つ目のポイントは、遊具で遊ぶときの適切な服装です。

ひもがついている服・広がっているスカート・滑りやすい靴などは、事故が起こりやすく大変危険になります。

また、カバンや水筒などを持って遊ぶことは大きな事故につながりやすくなるため、必ず置いてから遊ばせましょう。

まとめ

今回は、遊具の事故の事例・状況・確認するべきポイントなどについて解説しました。

遊具の事故は、事例・状況・原因を知ることで未然に防げます。また、周りの大人たちが事前に確認するべきポイントを把握することで、大きな事故につながらずに済むでしょう。

当社は、遊具の点検・新設・修理をとおして、子どもたちの安全を守る仕事をしています。遊具には目に見えない危険が潜み、子どもたちが気付くのは難しいため、周りの大人たちで配慮することが大切です。

しかし、遊具の劣化はプロが見ないとわからないことも多くあります。防げたはずの事故を起こさないためにも、早くから相談・点検を行いましょう。

診断と見積もりは無料で承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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