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公園の遊具の点検はどうなっているの?

2023-09-15

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子どもがいれば、公園は身近な遊び場として親しみのある場所でしょう。

遊具での事故が相次ぐ中で、点検はどのように行われているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

親しみのある公園で、安全に遊びたいと願うことは、当たり前の感情でしょう。

今回は、公園の遊具の点検がどのように行われているか、どのような基準で行われ、どのような資格を持つ人が点検を行なっているのかについて詳しく紹介したいと思います。

点検には種類がある

遊具の点検には、状況やタイミングなどによって異なる種類があります。
それぞれの点検はどのようなものであるか、紹介したいと思います。

日常点検

日常点検は、日常的に行われる点検のことを指します。

公園の管理者が行うことが多く、遊具に異常なとことがないか、破損や事故につながる劣化などがないかを日常的に点検するもののことです。

定期点検

定期点検は、規準診断に合わせて一定期間に行う点検のことです。

基本的には1年に一回以上行うことが多いです。

国土交通省が遊具の安全をどのように守るかという指針を定めています。

この指針に基づいて、専門の技術者が、遊具の腐った部分や壊れている、または壊れそうな部分がないかなどを点検します。

ほかにも、摩耗した状態のものや、変形しているもの、設置されてから年月が経っていることで劣化していないかを点検します。

劣化については、劣化診断に合わせて点検が行われます。

規準診断に合わせて行われる点検では、遊具の造りや形状、配置や公園としての空間が安全かどうかも行われます。

精密点検

精密点検は、遊具に異常が見つかったり、異常が起きる可能性があるときには、さらに詳しく調べるものです。

精密点検が必要になったときには、専門の技術を持つ人が遊具を分解したり、特別な機器を使うなどして行われることが多いです。

遊具をより詳しく点検する作業だと考えるとわかりやすいでしょう。

点検技術者という資格

公園を適切な状態で維持し、安全や安心を得られるように管理していくためには、安全点検が必須になります。

日本公園施設業協会では、公園の設計や点検、修繕などに関わる人に資格を設けています。

* 公園施設製品安全管理士
* 公園施設製品整備技士
と呼ばれるもので、点検のみを一般に向けて公開した資格には、公園施設点検管理士と公園施設点検技士も用意されています。

これらの認定や登録は2015年から行われています。

公園施設点検管理士とは

公園を定期点検する業務を担う管理技術者に認定されるものです。

国や日本公園施設業協会が公園の遊具や空間に定めた規準やマニュアルに従って、公園の管理や統括をする能力があると認められた人に対して、協会が認定します。

公園の適正な管理や統括の業務をすることが求められます。

公園施設点検技士とは

公園の定期点検をする公園施設点検管理士の管理下で、技術を担当する人に協会が認定するものです。

公園施設点検管理士と同じように、国や日本公園施設業協会が定めた規準やマニュアルに従う必要があります。

公園施設点検管理士と同じように、公園の適正な管理や統括の業務をすることが求められますが、技術を担当する人であることが違いです。

報告書が作られる

点検が行われると、どのような点検を行ったのか、結果はどのようなものだったのかなど、報告書が作成され提出されます。

報告書は国土交通省が定めた「遊具の安全確保に関する指針」という安全規準に合わせられます。

遊具が劣化していないか、危険度の高いものや、すでに危険な状態にあるものはないか、塗装など状態は安全であったかなどを判定したうえで、遊具が総合的に評価されます。

報告書には、遊具の現在の状態をよりわかりやすく記録し、どのような修繕などが必要であるかを確認するために、点検をしたときの写真が添えられる場合があります。

さらに、一つずつの遊具が点検を行ったときに、どのような状態であったかが詳しく書かれます。

点検をしたときに処置をする場合も

点検では、単に遊具がどのような状態であるかを調べるだけではありません。

応急処置的ではありますが、遊具の修繕が行われるときもあります。ボルトを増締めたり、回転部のグリス注入などであれば、点検を行うときに対処するものもあります。

応急処置とした遊具は、どのような対処を行ったかも、もちろん報告されます。

また、応急処置だけに留まらず、そのあとに修繕が必要なのか、修繕が必要な場合は、どのような修繕が必要なのかも合わせて点検され、報告されます。

点検の目的は、安全を確保するためであることが、ここでも守られることになります。

修繕が必要な場合

点検が行われ、遊具に修繕が必要であることがわかれば、報告書に修繕が必要であることが記載され、公園の管理責任者に報告されます。

管理責任者は、報告書の内容と遊具の状態を把握したうえで、必要な修繕を業者に依頼します。

遊具が劣化していたり、壊れている、または壊れそうな場合は、修繕が完了するまで、一時的に遊具の使用と中止するなどの判断を求められることもあります。

公園の管理責任者は、修繕を依頼するだけではなく、きちんと修繕が完了したのかを確認したうえで、遊具の使用を再開する必要があります。

まとめ

ここまで、公園の遊具の定期点検について、詳しく紹介しました。

公園の遊具は、子どもが安全に遊べるように、大人が安心して見守れるように、また公園が快適な空間であるように、点検がされています。

日本公園施設業協会では、公園施設点検管理士や公園施設点検技士などを認定することで公園の遊具の点検に際して、劣化や破損、破損の兆候などをより早く見つけられるように心がけています。

安全で安心な公園にするために行われている点検を知ることで、より快適に遊べる空間として公園があることを知ることができたのではないでしょうか。

 

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